イソップ物語「金の斧と銀の斧」正直者は、幸せです!
「イソップ物語」は、身の回りの出来事で自分の事 そして、人との関わり方を教えてくれる物語です。
大人は、幸せ・成功するのに何が必要か気付き、子どもは 物語を楽しみながらモラルを学びます。
「金の斧と銀の斧」は、正直に生きると幸運の女神が微笑みます!
「イソップ物語」で、幸せ・成功・ハッピーのヒントに出会えば良いですね!
「金の斧と銀の斧」
昔あるところに、一人の正直で若い木こりが、毎日 湖のある森で木を切って暮らしてました。
ある日、木こりが朝から一生懸命 森の木を切っていたのですが、手に力が入りすぎ 手を滑らせ
一本しかない斧を湖の底に落としました。
仕事が出来なくなり途方に暮れて、しくしく泣きながら
「神様お願いです。一本しかない斧を落としました。どうか、お救い下さい」と、
湖に向かって祈りました。
すると突然、湖の中から 湖に住んでいる まばゆい位、輝く 美しい女神が現れ、こう言いました。
「これはお前の斧ですか?」
しかし、女神が持っていたのはピカピカに光輝く金の斧だったので、
「とんでもありません。そんな立派な斧では ありません」と、木こりが答えると、
女神は再び湖の中に沈み、
しばらくすると、今度はきれいな銀の斧を持って もう一度、現れました。しかし、
「そんな、きれいな斧では ありません」と、木こりが言うと、
また、しばらくすると、三度目に持ってきたのが 使い古しの 鉄の斧を 持って現れたのです。
「そうです。その古い鉄の斧が私の斧です。どうも有り難うございました」と、
木こりは、お礼を言いながら 斧を受け取りました。
若者の正直さに感心した女神は、褒美として、金の斧と銀の斧を与えました。
正直者の木こりは、湖に落とした自分の斧だけではなく、金の斧、銀の斧もいただきました。
次の日、この話を聞きつけた欲張りな
隣の木こりが「自分も金の斧、銀の斧をもらいに行こう」と思い、森へ行き、
湖の中へ わざと鉄の斧を落とすと、しくしくと泣くまねをしました。
すると話の通り、湖の中から女神が金の斧を持って現れ、
「これは、お前の斧ですか?」と尋ねました。
正直者へのご褒美だった事を知らない 隣の木こりは、
「はい、その通りです。拾っていただいて有り難うございます」
と言って、斧を受け取ろうとしたのです。
その瞬間、女神はものすごく怒って目を吊り上げてこう言いました。
「お前は本当にずるくて、自分勝手で嘘つきですね!これはお前の斧ではありません!」と言って、
女神は、湖の底へ沈んでいき二度と現れませんでした。
こうして、隣の木こりは、金や銀の斧どころか 自分の鉄の斧までも無くしたのです。
「金の斧と銀の斧」教訓
神様は、正直な木こり には 温かく接してくれます。金の斧と銀の斧を褒美として与えました。
神様は、隣の嘘つき木こり には厳しく接します。
欲張って嘘をつくと金の斧と銀の斧を頂く どころか、自分の鉄の斧も無くしました。
正直に生きる人は 親切にされ 得を します。
嘘つきで欲張り、打算的に物事を考える人は、相手にされず損をします。
正直は、幸せに導かれ 嘘は不幸へ 向かいます。
正直に生きる人は、幸せに成れる人です!
※「イソップ物語」が物語から教科書へ変わる時、幸せ・成功へ歩き始めた時です!
この物語は、「幸せに成れる人を学ぶ!」 より、抜粋
※ 幸せ・成功に必要な事が、たくさん「イソップ物語」一覧ココにも有ります。
おわり では、また!